2年前のハロウィン。

あれは2年前。
膠原病内科の外来日で病院へ行くと、そのまま緊急入院になってしまった私。
直ぐに点滴やら心電図やらに繋がれて病室へ搬送された。
勿論、入院に必要な荷物など何も持っていない。
あるのはスマホのみ。

まだ仕事中の夫に連絡して速攻で帰宅してもらい、私の「入院セット」と書かれた段ボールの中身と着替えの下着を持ってきて貰った。ちょいちょい入院する私。常々必需品を段ボールに入れて用意しておいた甲斐があった(使わないに越したことはないが…^^;)

安静を厳命された私。
看護師さんの監視も厳しい。
院内のナチュラルローソンでお菓子やカフェラテを買いたいが、それも勿論NG。
テレビもつまらない。あいにく入院仲間の誰一人も入院していないと言う悲惨な状況。出来る事を言ったらスマホを弄るのみ。

日記仲間さんの日記を拝読したり、コメントを書いたりして過ごしていた。
指に付けられたサチュレーション測定の機械が邪魔ったらありゃしない…^^;
さてさて、今日のこの出来事を日記にでも書こうと思った。そして自分のページを開くと…「ページは見つかりません」の表示。
「お？どうした？？」と、あれこれ試すが、一向にページが開かない。
焦った私は日記仲間さんにLINEを送り、状況を確認して貰った。
するとやはり私のページは消滅しているとの事。

「なんで？？なんでなんでなんで〜〜〜〜〜！！」

静かな病室に私の雄叫びが響く。

その後日記仲間さん達が運営さんへ色々問い合わせしてくれたり、自分からも問い合わせのメールを送ったりした。
20年以上も昔に書き始めた日記。
途中色々な事情があって10年のブランクを経て、再び書き始めた日記。
それが一瞬にして消えた。
この喪失感は半端ないものだった。
病室の窓から見える東京タワーが涙で滲む。
テレビに映るハロウィンのお祭り騒ぎも見る気がしない。

trick or treat…。

ハロウィンの精霊のいたずらにしては度がすぎる…。

その日の夕食で出された「ハロウィンのカボチャのお菓子」も食べる気がしなかった。食も進まず下膳したのを覚えている。
なんて悲しいハロウィン…。

その後運営さんから日記が削除された経緯のメールが届いた。
私の日記の中で紹介していた「お気に入りの歌」と言う項目が著作権法に触れているとJASRACから通達が来たそうだ。このままでは訴訟になりかねないと、運営さんが削除したことが判明した。ふむ。納得できないが、納得するしかなかった。
「誰かが通報したんだよ」と日記仲間さんがLINEをくれた。
そうか…私はこのDNの中で憎まれているんだ…。
もうやめよう…。

それから再び新規登録して書こうと思うまで時間がかかった。
そもそも書く気さえしなかったのだ。
けれど、日記仲間さんの励ましや、温かいコメント沢山頂くうちに、このご縁は大切にしなくちゃと思い直すことが出来た。
そして再び新規登録してリスタート。

あれから2年。

無事に家で過ごせている事に感謝しながら、あの日の事を思い出している。
そんな私は愛犬まるの夢を見た。
もふもふの愛犬まると戯れはしゃいでいる超happy な夢。
嬉しかった。泣けるほど嬉しかった。
これは精霊からのプレゼント？？だとしたら、ありがとう！！

辛い2年前のハロウィンはバイバイだね。