地図の読めない人間。

今朝は夫がいない。
なので昨日珍しく夜更かしして、今朝はゆっくり起床した。
よく寝た〜〜！！
午前3時にトイレに行って直ぐに寝入った後、父と母と夫と私の4人が登場する愉快な夢を見た。底抜けに明るい父。久しぶりに夢の中で大笑いした。
自分の笑い声で目が覚めた事なんて滅多にない。そんな珍しい朝だった。

朝ごはんを食べた後、やる気満々だったので「里芋と鶏肉の煮物」を作る。
そしてあさりの味噌汁とシウマイ。これが今夜の献立。
あらかた準備が出来たのでDNを読んだり、テレビを見たりして過ごす。

そういえば…確か味付け海苔が切れていた。塩も少ない。それとたまにイチゴでも食べたいと思って買い物へ出た。ついでにコロッケサンドを買ってこれがお昼ご飯になる。

可愛い甥っ子は目下緊急招集されて三国でレース中。
その甥っ子のレースにはまだ時間があるので、コンビニのカフェラテで一服。
風もなく日差しが暖かい。春は近いな〜など目を細めていると、目の前の人が現れた。

「あの〜すみません。これ地図なんですけど、ここはどう行ったら良いでしょう？」とおじいちゃん。
コンビニ駐車場に車を止めたおじいちゃんの目に、お茶している私が飛び込んだのだろう。


おいおい、おじいちゃん。
コンビニの灰皿近くのベンチには別の男性も居た。
おじいちゃん。どうしてこんな自信のない私に聞くの？
そっちのおじさんの方が手堅いよ？？(私の心の声)


想定していない事に対して、即座に反応する能力が欠落している私。
でも困っている人は、この頼りない私に助けを求めてくる人は、なんとか力になりたいと思うのも本心。

おじいちゃんに見せられた地図を全力で読解する。
頭の中フル稼働。アクセル全開。そんな勢いで地図を読む。

「えっと、えっと、ここがマツキヨだから、踏切を渡ったら直ぐに右に曲がって、突き当たるとデイリーヤマザキがあるので…その途中だと思います」

やっと結論が出ておじいちゃんに伝えた。

「おおお！それじゃここから直ぐですね？？」とおじいちゃん。
「ありがとうございます」と深々を頭を下げて車で去って行った。

本来なら多くの人はここで「良い事したな！」と思う筈。多分それが普通の思考。
が、私は何が因果か「強迫持ち」
飲みかけのカフェラテを飲みながらドキドキが止まらない。

「もし、間違っていたらどうしよう…」
「おじいちゃん迷子になったらどうしよう…」
「教えてあげた道であっているよね？？」と誰かに確認したい衝動に駆られる。

これがで出したら、もうダメ！！

もはやカフェラテの味も、タバコの味も分からない。
ドキドキが止まらない。
変な汗までかいている始末。

私はめちゃくちゃ方向音痴。
しかし何故か人に声を掛けられて道を聞かれたり、質問されたりするタイプ。
どうやら私は「人畜無害」だと思われている模様。これは国内外問わずだ。
地図が読めないなら「すみません、この辺の人でないので分からないんです」などなど如何様にも拒絶出来る手段はあった筈。

それを出来もしないことをするって一体？？

そうそう。私は「NO」が言えないタイプ。
なので、大概ので事を引き受けがちなのも事実。
そのくせ強迫持ちときているから始末に悪い。

お願いです。
こんな間抜け面のおばさん。毒にはならないけど、得にもならないので、スルーして下さい。

そんなこんなで家に帰った時は相当疲れた。
そして正座して可愛い甥っ子のレースを見るも、無残ビリ…^^;

この弱気な血が甥っ子にも幾ばくが流れているのか？と思ったら、めちゃくちゃ申し訳無い気がした。

ごめんよ。こんなダメなおばちゃんで…泣。