健脚羨ましい〜！！

私の通っている大学病院のすぐ近くに「愛宕神社」という神社がある。
丁度NHKの愛宕山放送センターの隣になるのだが、愛宕山という名の通り小高い山だ。どうやら都内23区の中では一番高い山らしい。

ここで有名なのが境内へ続く階段。
その名も「出世階段」

江戸時代。三代将軍家光公が、芝の増上寺に参拝へ行った帰り、この神社の下の道を通ったそうだ。丁度梅の時期であったそうで、愛宕山には源平の梅が満開だったとか。それを見た家光公は「誰が馬に乗ってあの梅を取って参れ」と命じた。
しかし階段は急勾配。馬で梅を取ってくるなど不可能だと、側近達は皆尻込みしたそうだ。その中で四国丸亀藩の家臣「曲垣平九郎」が馬の乗って急勾配の階段を登り、梅の枝を手折って来たという。
泰平の世にあって馬術に稽古を怠らない曲垣平九郎の姿勢を家光公は賞賛し、「日本一馬術の名人」と称え、その名は全国に轟いたという。(ウキぺディより)

と。このことから愛宕神社の正面の坂(階段)は出世階段と呼ばれている。
私もその話を聞き、霊剣あらたかな神社にお参りすべく登ったが…。
息が切れて、膝が笑い、辿り着いた時にはヘロヘロで休憩しないと参拝できない有様だった。
ここを馬で？？すごい人がいたものだ！と感嘆した。
境内には今も出世をや仕事の成功を望むビジネスマンの参拝が絶えない。

一度の登って痛い目にあった私。
あれからお参りしていないが、私の病院仲間は外来がある時必ずお参りしている。
今日も外来で「これから登ります」とLINEが来た(写真)
しかも73歳になるお母様と一緒に階段を平気な顔して登っているという。
なんたる親子。なんたる強脚！！
息を乱す事もなく淡々とあの急勾配を登れるなんて！すごい！！
病院仲間は私より年下ではあるが、73歳になるお母様、ツワモノ。
聞けば親子で運動が好きで、お母様はフィットネスに通っていると言う。
母娘で散歩もジョギングも欠かさないと言っていた。
日頃の鍛錬は実を結ぶものだ…。

夫にその話をすると「え？俺、営業の時ちょいちょい登っていたよ」と…。なんと。
私もうかうかしていられない。出世はともかく、あの階段を登りたい一心に駆られた。
よし、次回の外来。ちょっと登ってみよう。
まずは腰の痛みが酷くならないことが大事だ…と密かに決意していると別の病院仲間からLINEが入った。
「まるちゃん。あそこエレベーターあるんだよ」って…^^;
えええええ！！！

水は高いところから低いところへ流れる。
私は苦労することは徹底的に避ける。
これが世の習い…笑。

なのでリスクを回避してエレベーターを使うことにする。
でも…それってご利益あるのかな？？
いや、高尾山でも山道など登ったことがない。
いつもケーブルカーがリフトだ。

要は気持ちの問題。(勝手にそう思い込もうとしている)

でも、自分で登れたら気持ちが良いだろうな…
春先になったらチャレンジしてみようか。
時間をかけてゆっくり登れば登れるかも…。
源平の梅も咲く頃。次回の外来は3月2日。
お天気が良かったらチャレンジしてみよう。