13日目。

今日は日曜日。採血もないし採尿もない。
おまけに医師の回診もない。ないないづくしのフリーデー。
明日の退院を控えて、なーんにもしないで、ようやくゆっくり静養できる。
ああ、これがコロナ禍ではなく、更に退院予定が決まっている入院の場合なら、こんなゆったり静養も可能なのだろうか。こればかりは仕方ない。せめて退院前日にゆっくり出来る日があった事を感謝しよう。

しかし、現実は甘くない。
私が退院する事を知った母は遠回しにフロアーモップ付け替えシートや食材が無い事を訴えてくる。しかし、いつも通り「はいはい」と言えば、ニノ鉄を踏みかねない。
この入院を機に私は「ちょいワル娘」になる事を密かに決意していた。
即ち、母や弟を脅す作戦だ。
あの2人にとって、最も困る事は、私が母より先に旅立つ事。
それを踏まえて無理難題を持ち込まれた場合「そんな無茶したらまた入院になるよ。心臓とまるよ？いいの？」と言う、脅迫めいた前置詞を使う事にした。

母が言うリクエスト。いくら明日退院とはいえ、まだ私は入院中の身の上。
「お母さん、病み上がりの私にそんな無茶言うと、お母さん置いて先に死んじゃうよ。困るでしょ？」

しめしめ言ってやった。

しかし母は「アンタが死んだら私は部屋から飛び降りる」と来たもんだ。
それは困る。しかも追い討ちをかけるように、「じゃあアンタには何も頼まない。何も言わない」と不貞腐れる。
これはまずい。そもそも私は子供の頃から絶対服従で育てられ、そう刷り込まれている。これは形勢不利。

しかし明日はメンタルクリニックの電話診察がある。薬を送ってもらわないと無いのだ。明後日は夫の実家へ行かねばならない。11日12日は夫の循環器内科の外来と検査。なので直ぐとはいかない事を了承させて折り合いをつけた。

それと。どうしよう？と迷っていた洗濯物。
全て家に持ち帰り洗濯しようかと思っていたが、なんやかんやと予定がある。なので今日まったりしている間に病院で済ませる事にした。
洗濯は終わり乾燥機に入れた時、館内放送が。
「法定点検で何分か停電します」…。
そうだ！昨日そんな案内のプリントをもらっていた。乾燥機も停止するらしいが、カードからチャージした料金はご破算になってしまうのか？どーなる？乾燥機。停電までに仕上がるのか？

なんだかまったくのんびりできないうちに、既にこの時間。
病院の夜は早い。
おまけにシャワー上がりにトマトジュースなど一気飲みしてしまった。
マズい。これは夕食が食べられないパターン。
今夜は「天丼」だと言うのに。
まあ、前日の「とんかつ定食」の例があるので、余り期待はしないが。笑。


追記。

心配されて乾燥機は停電前に終了した。
チャージした料金が無駄にならず良かった‼️