12日目。

昨夜も眠剤を飲む時間をずらしてみる。案外良いリズムで睡眠が取れた。
夜中トイレに行くも、すぐ入眠する。段々慣れて来た感じがする。
隣のご婦人。昨日は静かにお眠りあそばしていた。笑。

今日も朝から採血。
毎回毎回些か嫌気がさすが仕方ない。数値を解読するには不可欠な採血。
気がついたが、看護師さんは必ず針を刺す時に、小さな声で「いち、にの、さん」と言う。外来の採血室の臨床技師さんは声にしない。
恐らくこなす数の違いだろう。朝から晩まで採血している臨床技師さんと看護師さんとでは差が出るのは当たり前かも。


朝ごはんを食べて、2度目の検温、血圧、サチュレーションの計測。
それにしても、体温も血圧も低い。なんとも力のない身体である。
毎日体重測定もするが、微妙に減っている。喜んで良いのか？嘆かわしい事なのか？

そうこうしているうちに回診の時間。
担当医とレジデントの医師2人がやって来た。昨日数値が悪化していたので薬を増量した結果、まだ標準よりは低いが医師団も納得する数値まで回復したらしい。
微調整を重ねた結果辿り着いた薬の量と配分。恐らくこれで大丈夫だろうと言う事になり、月曜日に退院する事になった。但し出来るだけ大人しくしている事と、間違いなく薬の服用をする事が条件。幸い夫が、私のサポートと自身の体調回復を図る為に3週間の連続休暇を取った。

次回の外来まで規定量を服用し、外来でまた検査し、その時の数値で薬の微調整をする事になる。とりあえず今は低カリウムなどが原因で心停止になる危機から脱したようだ。あーっ。我慢した甲斐があった。ホッとした。

退院の二文字を聞いて、私のテンションはめちゃくちゃ上がる。今まではお愛想程度にしか挨拶しなかった掃除のスタッフさん。配膳してくれる看護助手さん。今日担当の看護師さん。人並みな挨拶は欠かさなかいたとは言え、そこまでのテンションでは無かった。それがどうだろう？今日は、はちきれんばかりの満面の笑みで「ありがとうございます！！恐れ入ります！！」を連呼している。まさに単純。
勿論すぐさま夫や友人に連絡した事は言うまでもない。笑。

昨日までまだ痛かったギックリ腰もスッキリ！
身体も心なしか軽い。

まさかの緊急入院。相当拒み、せめて荷物を取りに一度帰宅させて欲しいと涙ながらに訴えた先月の外来日。
「なにを馬鹿な！救急搬送レベルまで悪化しているんですよ！」と主治医から怒鳴られたあの日。すぐさまPCRとCT検査。隔離されたまま繋がれた点滴と心電図とサチュレーション測定器。パニックになり頭が真っ白だった。

その後観察室に3日。婦人科病棟へ入れられ、まさかの病棟からの外出禁止令。
ようやく整形外科の病棟に間借りしているリウマチ膠原病内科のベッドへ移動。しかしなかなか外されないポータル心電図。
去年4回ほど入院したが、このコロナ禍で病院全体の仕組みがすっかり変わっている中での入院は本当にキツかった。治療や静養より慣れる事に気を遣い、ストレスでパンパンだった。メンタルをやられた。戦う相手を間違えた。
そんな日々だった。

それも月曜日には終わる。

日記仲間の皆様。
毎日励ましや温かいコメントを頂きありがとうございました。
お陰様でやっと退院の目処がつきました。皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。まるこ。

追記。

なんだか浮かれ気味な私だか、よーく考えたらこれで全て終わりではなかった。汗。
相変わらず膠原病の外来や治療は続く。しかも今回検査で発見された、癌化する恐れのある胃炎の治療や、定期的な入院検査も始まる。おまけに背骨の側湾症と脊椎狭窄の疑いと骨粗しょう症の治療。そしてメンタルクリニックへの通院。
まだまだ問題は山積だ。
まあ、焦っても仕方ない。一つ一つ向き合って行こう。