お腹の虫。

相変わらず五分粥に常食のおかずが続いている。なのでお粥は全残し。医師は「点滴をしているから食べれるものだけ食べればよろしい！」と言う。今までならば「とにかくしっかり食べなさい‼️」と厳しく言われ、看護師さんからも食事量について厳しく詰問されていたのが。診療科が違うとこうも方針が変わるものなのか？私の中では「厳しい膠原病内科」「優しい消化器内科」の図式が出来上がった。しかも入退院のサイクルが大いに異なる。膠原病内科に入院した場合、蓄尿や尿検査、採血やCTなどが頻繁に行われる。そして入院期間も皆さん少なくとも10日以上になる事が多い。酷いとリフレッシュ退院を挟んで3か月などとなる場合がある。しかし消化器内科の場合開腹手術を受けた方も術後２.3日で尿カテーテルが外され、採血やCTで異常なければ1週間程度で退院して行く。何という回転率。今日尿カテーテルが外されたデビィ夫人も火曜日には退院と言い渡された。その隣の方も一昨日尿カテーテルの外されたばかりだが月曜日に退院と。消化器系の病院の方の数がどれほど多いのかがありあり分かる。と、なると。開腹手術もしていない私がのうのうと長居をしているのは些か肩身が狭い。なんなら膠原病内科の病棟に移動させてくれたらとも思うが、低カリウム血症を発生した原因が内視鏡手術に起因するため、消化器内科としてはそれは出来ない模様。なんだか良く分からないが同じ病院内でありながら診療科が違うと病院自体が異なる様な錯覚に陥る。チーム医療とは言っているが、完全な縦割り社会。これが大学病院というもの。正に「白い巨塔」。しかもこの病院今年に入り直ぐ「新外来棟」がオープンした。それは病院のイメージとは程遠いホテルのラウンジの様だ。オープンカウンターの「デリカ.デルーカ」がバーン。12月の入院時と大幅に仕組み外来変わった。各病棟を結ぶ経路も出入口も。大袈裟に言うと巨大な迷路に入り込んでしまった様で。新たに周産期医療に特化した病棟も出来上がり稼働している。目下大改革プロジェクトの真っ只中。果たしてこの病院はどこへ向かっているのだろうか？

検査に行く際、看護助手の方が同行してくれたが、話題はやはり病院がどうなるの？的な話。看護助手の方も戸惑っていた。「ますます機械化が進み、高齢の方は受診し難いでしょうね。私も仕組みがわかりませんもの。」と苦笑いしながら看護助手さんは話していた。まさかとは思うがセレブに特化した病院を目指しているのだろうか？
私も外来の際は気遅れして落ち着かない病院になってしまった。まだ「雪印パーラー」があった頃の病院が懐かしい。もはや私の様な者が来る場では無くなったのか？
病院仲間達も一様に居心地が悪いと言っている。私達には場違いな感じがすると。

いけない、いけない。
話が大幅に逸れてしまった。
最初に書いた様にしっかり食事が摂れていない私のお腹。ジュースを飲んだりしようものなら、ギュルギュル煩くて堪らない。しかも大音量で鳴り響くものだから恥ずかしいったらありゃしない。別にお腹が空いている訳では無いのだが、何かが入ると激しくなるのだ。「お腹の虫」という言葉があるが、私のお腹の虫は巨大なモスラ級なのだろうか？

母がどうもいけない。
遠巻きにLINEをしてきては、スーパーに連れて行ってもらったが、私が母に買い送る様なチルド食品がなかったと。すぐさま電話すると肉じゃがや生姜焼きが食べたいらしい。私は絶賛入院中だと言うのに。母は「要らない要らない。あるもの食べりゃ良いんだから」と自虐的になっている。分かりました。なんとかします。
母に義母。私の退院後はどうなるのやら。気が重い。